- 入れ歯自体、調整技術に問題がある
- 口の中の変化(加齢・歯周病による骨の退縮および歯の動揺など)
- 骨粗しょう症治療薬の服用による、あごの骨の変形
- あごの骨の土手がほとんどない
- 運動機能のマヒ、強い嘔吐反射、口の中のこぶ、神経質な性格など
入れ歯が合わない原因は様々!
新しい入れ歯で何度、調整しても何らの改善が見られないときは、入れ歯のできが悪い、調整技術の未熟さを疑う必要があるかもしれません。しっかり作られた入れ歯で、調整技術があれば、痛くて噛めない、噛みにくいといった問題点は、その日のうちに解決できます。
不適合な入れ歯を使用している、加齢による骨の退縮、止め金の掛かっている歯が動揺しているなどの原因で入れ歯のガタツキが出てきます。やがて当たりができて、その部分の骨に退縮が起こり、ますます合わなくなります。早めに、新しい入れ歯を作られることをお勧めいたします。
最近、骨粗しょう症の薬を飲まれる方が増えてきていますが、薬を飲み続けると骨の形が変わり入れ歯が合わなくなってきます。本当に必要な方以外(例えば、予防的に飲む方)は、薬を飲まないほうがよいでしょう。また薬を飲む必要がある方は定期的な入れ歯の調整が必要です。
非常に難しい症例で、特殊な作り方をした入れ歯を作る必要があり、調整にかなりの時間を必要とします。今までに、調整が一番長くかかった入れ歯は、3か月ほどかかったことがありましたが、必ず噛める入れ歯をつくることができます。
動機能マヒ、コブがある方は、特別な形をした入れ歯を作製する必要があります。
嘔吐反射が強い方は、過敏な場所を避けて入れ歯の外形線を設定する必要があります。
神経質な方は、時間をかけ、歯科医師の協力のもとで、入れ歯に慣れるように努力するしかありません。
問題点早見表は、入れ歯の構造上の問題点をかみ合わせ、人工歯、入れ歯の形態に分けて示したものです。
ご自分の入れ歯が合わない原因究明の参考にしてください。
注意
入れ歯の安定剤は、安易に使わない
テレビで、安定剤を使えば、なんでも噛めます・・・と宣伝されていますが、毎回、使うたびに入れ歯の高さと咬む位置がちがうため、安定した咬み方ができませんし、あたりが違うため、骨の吸収を引き起こします。
根本的な原因の解決がなされないままです。
自分でヤスリなどで削らない、留め金をまげない
私は、新しい入れ歯を入れる時は、調整に1時間以上かけ、ピンポイントで数十ミクロン単位の厚さで削っています。
もちろん留め金も数十ミクロン単位の調整となります。
それほど繊細な作業があって、はじめて咬める入れ歯となるのです。
ヤスリなどでは、とうてい無理な話です。
入れ歯でお困りの方は、お気軽にご相談ください。